Cana's lifestyle

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「人間万事塞翁が馬」

皆さん、こんにちは。

今は、アメリカ・サンフランシスコ行きの飛行機の中からブログを更新しています。今回の渡米の一番の理由は、アメリカの大学留学時代のハウスメイトの1人、ケイティの結婚式に「ブライズメイド」として参加するからです。

思い返すと、2012年、カリフォルニア州立大学デイヴィス校(以下、UCDavis)に留学していた時からの仲なので、花嫁のケイティともかれこれ7年目の付き合いとなりました。

当時はケイティを含めアメリカ人3人と私の4人で、アパートを借りてハウスシェアをしていました。当時のアメリカでは主流だった「Craigslist」でハウスメイト募集の投稿を見つけたことがきっかけで一緒に住むことになりましたが、自国から出たことのないアメリカ人の彼女からすると、日本からの留学生であった私は「異国からのエイリアン」で、私の入居についてはかなり賛否両論あったそうです。笑

後に「あの時、正直どんなエイリアンかと思ったけど、“一か八か” でカナをハウスメイトに選んで本当に良かったよ!トニー(ハウスメイトの一人で、留学時代は一番過ごした時間が長く、今でも大の仲良し!)は終始反対してたけどね!」と言われて... 嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになりましたが、今ではそれもいい思い出です。笑

実は今回、アメリカに行く前にまたもや色々なことがあり... 一時は渡米できなくなるとこだったのです。

実はスペインから帰ってくる数ヶ月前から「なんとなく」視力が落ちた感じがし、次第に時々右目に糸くずのようなものが見えるようになり、心なしか気になっていました。とはいえ、実際には痛くも痒くもなかったので「スマホの見過ぎかな?」または「勉強のしすぎで視力落ちたのかな?」なんて呑気な事を言っていました。

しかし、日本へ帰ってきてから約一年ぶりに車を運転していたら道路の標識の文字がボヤけて全く見えなくなっていて、時々右目に見えていた「糸くず」も毎日目に写るようになってきた時には、いつもの「なにかが絶対におかしい」を感じ、すぐに地元で評判のよい眼科へ行きました。

右目に「飛蚊症」とみられる症状があり、視力が落ちた感じがすると伝え、眼底検査をしたところ、両眼が「網膜剥離」であると言われ、すぐに手術になりました。剥離の状態から、その場でレーザーで処置を行うことができ、数回の通院だけで済んだですが、担当医に「今回すぐに病院に来られて本当に良かったです、少しでも遅かったら失明していたかもしれませんよ」と言われて、またもや心が「ズッコーン!」となりました。

2年前の脳動脈瘤のこともあったので(以前のブログ記事「生きるということ」をご参照下さい)先生方の真顔の「う〜ん... これはまずいなぁ」の言葉を聞くと、毎度頭が真っ白になり、パニック状態で診察室の椅子からずり落ちそうに(まじで)なります。

今回、アメリカ行きの前日に眼科へ駆け込んだ結果、まさかの手術になってしまったので、渡米の予定を全てキャンセルする羽目になってしまったことは言うまでもなく...

正直「なんでいつもこうタイミングが悪いんだろう」と一瞬気分を落としましたが、

あの時、あのタイミングで眼科に行かなかったら...

身体の異変を無視してアメリカに行っていたら...

そのままスペインに帰っていたら....

と色々考えていくと、逆に「私はなんて強運の持ち主なんだ!私って超守られてて、超生かされてるじゃん!」と今では毎日感謝感激しています。

実は、先月念願叶って素敵な方々と食事をする機会があったのですが、その時に「「人間万事塞翁が馬」っていう言葉があるように、人生生きてると色々なことが起こるけど、あまり一喜一憂しないで、まっすぐに生きていくこと大切なんだよ。」と言われたことを思い出しました。

そりゃもちろん辛いことはなるべく少ない方がいいに越したことはありませんが、私は人生で起こることには全て何かしらの理由と意味があると思っているので、今回のことも前向きに考えていこうと思っています。

正直、またブログで病気の事を書くのはどうしようかなと思いましたが、私が「書くこと」で少しでも自分の周りの人にメッセージを「伝える」ことができればと思い、更新することにしました。

「何かがおかしい」と思う感覚は、自分にしかわからないと思います。自分の身体や心が伝えようとしているメッセージに耳を傾けてあげられるのは自分しかいないのです。

「忙しい」「気のせいだと思う」「病院・検査が怖いからいやだ」などという気持ちはよくわかりますが、最終的に自分の身体を守れるのは「自分しかいない」ので、ツベコベ言わず、“とりあえず” 時間を作って、病院へ行ってほしいと思います。病院へ行って異常が無ければそれで良かったし、何かが見つかったら、それはそれで見つかって良かったと思います。私は、自分の周りの大切な人にはなるべく自分のような辛い経験して欲しくないし、健康でいて欲しいと思っています。ただそれだけです。

先日、せっかくの友人から遊びのお誘いに対し、術後の安静期間の為にやむを得ず断ったところ、彼女から「私も飛蚊症の症状あるから、眼底検査してくる!」と返事をもらい、私の話を真剣に受け止めてくれた感じがしてとても嬉しかったです。(何よりも彼女に何もない事を願いますが!)

そんなこんなでしたが、冒頭にも書いたように今は先生の許可の元、サンフランシスコ(経由でリノへ)行きの飛行機に乗れています。

今回のまさかの事件で、アメリカ滞在は予定よりも随分と減ってしまったし(会えなくなってしまった方々、すみません!またすぐ戻ってきますので、その時にゆっくり会って下さい。)前日キャンセルのせいでフライトチケットは思いの外高くついてしまったけれど、結婚式にはギリギリ間に合うし、逆に時間が出来たことでスペインへ帰る前に家族と家でまったりゆっくり出来る時間ができたり、マイナンバー取りに区役所行けたり(笑)、大切な人たちに手紙をかけたりと、思いもよらずかなり最高な時間を過ごせました。

今後も半年毎の検査をしなくてはいけなくなりましたが、何よりも失明を免れただけでなく、以前より物がよく見えるし、結果的に本当に良かったと思っています。

人間万事塞翁が馬

これからもこの言葉を信じ、これからも前向きに生きていこうと思います!

P.S. 日本に帰ってきてご飯美味しすぎて安定して太ったので、ブライズメイドのドレスが入るか不安ですが... 行ってきます!笑

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写真は2013年の夏

ケイティ(真ん中)とトニー(右)レイクタホにて。